
【レオパレス21(8848)TOB成立】応募率77%、光通信と合わせ議決権81%で非公開化へ ── 応募しなかった株は1,000円で現金化、光通信だけ962円の理由【2026年11月】
この記事のポイント
- 結論:レオパレス21のTOBは成立し、非公開化が事実上決まった。応募は207,044,870株で、買付予定数の77.35%、成立条件(下限)の1.30倍。光通信グループの持ち分と合わせると議決権の約81.45%となり、株式併合に必要な3分の2を約14.8ポイント上回る。
- 応募しなかった一般株主の株(筆者計算で約6,062万株)は、2027年1月頃を目途とする臨時株主総会で株式併合が決まれば、1株1,000円で現金化される予定。2027年3月期は無配で、待っても配当は付かない。
- 光通信グループは自分の持ち株を、一般株主より38円安い962円で会社に買い取らせる。銀行が求める約570億円の追加出資の原資と金額をそろえるためで、この価格を下げると借入れが減り、TOB価格も下がりうる設計になっている。
- 1,000円は、レオパレス21側(みずほ証券)と特別委員会側(プルータス)のDCF法レンジの中にあるが、買付者側(SBI証券)のDCF法の下限1,134円は下回る。価格に不満なら裁判所に価格決定を申し立てられるが、受取額が増える保証はない。
- TOBの結果成立10月30日に買付期間が終了
- 応募株数2億704万株買付予定数の77.35%・下限の1.30倍
- 買付者+光通信グループ81.45%株式併合に必要な3分の2を上回る
- 応募しなかった株1株1,000円株式併合で現金化(2027年1月頃に臨時総会の予定)
応募率・議決権割合・未応募株数のうち、開示資料に直接書かれていないものは筆者が開示の数値から計算しています(計算式は本文の注に記載)。
1何が決まったか ── TOB成立と買収の仕組み
光通信、MBKパートナーズのファンド、NECキャピタルソリューション(NECCS)系のファンドが共同で運営する買収会社・株式会社K891による、レオパレス21(8848)への株式公開買付け(TOB)が成立しました。10月31日、レオパレス21、K891、光通信がそれぞれ適時開示で結果を公表しています。
9月の「レオパレス21のTOB 株価が「相場」から切り離される二日間」では、TOB価格1,000円と株価の差を「成立しないかもしれないリスクの値段」として読みました。成立が決まった今、問いは「応募しなかった株はどうなるのか」「1,000円は妥当だったのか」に移ります。
| 項目 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| 買付価格 | 普通株式1株1,000円 | 新株予約権は1個99,900円 |
| 買付期間 | 2026年9月15日〜10月30日 | 30営業日。延長なし |
| 買付予定数の下限 | 158,716,000株 | 上限なし。これを下回れば不成立だった |
| 応募株数 | 207,044,870株 | うち普通株式206,999,370株、新株予約権(株式換算)45,500株。全部を買い付ける |
| 応募率(筆者計算) | 77.35% | 応募株数÷買付予定数(最大267,668,014株) |
| 下限に対する倍率(筆者計算) | 1.30倍 | 下限を48,328,870株上回った |
| 買付後の株券等所有割合 | 63.34% | K891単独。特別関係者(光通信グループ)は別に18.11% |
| 買付総額(筆者計算) | 約2,070億円 | 普通株式206,999,370株×1,000円+新株予約権455個×99,900円 |
| 決済の開始日 | 2026年11月9日(月) | 公開買付代理人はSBI証券 |
出典:K891「株式会社レオパレス21(証券コード:8848)の株券等に対する公開買付けの結果に関するお知らせ」(2026年10月31日、レオパレス21・光通信の開示に添付)。応募率・倍率・買付総額は筆者計算。
株主構成はこう変わる
開示の数値を、TOBで分母に使われている「本基準株式数」326,856,214株(自己株式を除き、行使できる新株予約権を含めた株数)に対する割合に並べ直したのが図1です。
ポイントは2つあります。1つ目は、フォートレス・インベストメント・グループ系の千鳥合同会社(15.45%)を除いても、一般株主の約72%が応募したことです(千鳥分を除く応募156,537,270株÷千鳥分を除く買付予定数217,160,414株、筆者計算)。2つ目は、K891と光通信グループを合わせた議決権が81.45%に達し、株式併合の議案を通すのに必要な3分の2(特別決議)を大きく上回ったことです。この時点で、残る株主が反対しても非公開化は止まりません。
買収のお金の流れ
K891は「K892」という持株会社の100%子会社で、K892には光通信34.0%、MBKパートナーズのファンド33.0%、NECCSのファンド33.0%が出資する予定です(議決権割合)。買収資金の多くは借入れ(LBOローン)です。
| 階層 | 中身 | 借入れ |
|---|---|---|
| K892(共同出資の持株会社) | 光通信34.0%・MBKパートナーズ系33.0%・NECCS系33.0% | LBOローン最大400億円 |
| K891(公開買付者) | K892の100%子会社 | LBOローン最大2,360億円(みずほ銀行・SBI新生銀行・ドイツ銀行東京支店) |
| レオパレス21 | 決済後にK891の子会社、光通信の持分法適用関連会社に | ― |
出典:光通信「…株式会社レオパレス21(証券コード:8848)の株券等に対する公開買付けの結果及び子会社の異動(関連会社化)に関するお知らせ」別紙(2026年10月31日)、光通信・K891「…公開買付けの開始に関するお知らせ」(2026年9月14日)。借入先はK891の開始時の開示による。
光通信は、レオパレス21を連結子会社にはせず持分法適用関連会社にすると説明しています。レオパレス21・K891・K892の負債は光通信の連結貸借対照表に載らず、利益は持分法投資損益として取り込まれます。光通信は9月14日の開示で、このTOBによる連結業績への影響は「軽微」としています(2027年3月期の会社予想は売上高7,750億円・営業利益1,300億円・純利益1,200億円)。
2注目ポイント ── 1,000円は妥当か、光通信はなぜ962円か
価格交渉:800円から1,000円へ5回の提示
9月14日の開始時の開示には、価格交渉の経緯が日付入りで載っています。最初の提示は800円で、レオパレス21の特別委員会が引き上げを繰り返し求めた結果、最終的に1,000円(当初比+25.0%)で決まりました。
| 提示日 | 提示価格 | 提示前営業日の終値 | プレミアム |
|---|---|---|---|
| 2025年12月19日 | 800円 | 662円 | 20.85% |
| 2026年4月10日 | 800円(無配が前提) | 670円 | 19.40% |
| 2026年5月28日 | 900円 | 634円 | 41.96% |
| 2026年6月5日 | 950円 | 612円 | 55.23% |
| 2026年7月6日 | 1,000円 | 648円 | 54.32% |
| 7月31日〜9月9日 | 1,000円を「最大かつ最終」として維持(4回) | ― | ― |
| 9月14日(公表) | 1,000円 | 657円(9月11日) | 52.21% |
出典:光通信・K891「…公開買付けの開始に関するお知らせ」(2026年9月14日)。プレミアムは開示の値(提示前営業日の終値に対する率)。
公表前営業日の終値657円に対するプレミアムは52.21%、1か月平均639円に対して56.49%、3か月平均648円に対して54.32%、6か月平均649円に対して54.08%です。レオパレス21側の財務アドバイザーであるみずほ証券が集計した同種事案(非公開化を目的とした上限なしのTOB)の中央値は、それぞれ47.38%・47.67%・48.98%・53.14%で、どの期間でも中央値を上回っています。1株当たり純資産127.98円(2026年3月末)と比べると約7.8倍の価格です。
3つの算定書:買付者側のDCFが一番高い
このTOBでは、買付者側・レオパレス21側・特別委員会側の3者がそれぞれ株式価値の算定書を取っています。図2に並べると、少し意外な点が見えてきます。
1,000円は、みずほ証券のDCF法(945〜1,806円)とプルータスのDCF法(955〜1,568円)のレンジの中にあり、プルータスは「一般株主にとって財務的見地から公正」とするフェアネス・オピニオンも出しています。一方で、買う側のSBI証券のDCF法(1,134〜1,322円)は、下限でも1,000円を上回っています。
開示によると、SBI証券のDCF法は買付者側がデュー・ディリジェンスを踏まえて調整した事業計画にもとづき、2028年3月期に繰越欠損金を使い切るため2029年3月期のフリー・キャッシュ・フローが前年より234.64億円減る、といった前提を置いています。買付者は、算定結果を「多面的・総合的に分析した上で」1,000円に決めたと説明しています。DCF法は将来の計画と割引率で大きく変わる手法で、3者のレンジを見るかぎり、1,000円は「安すぎる」とも「高すぎる」とも言い切れない、中ほどの価格と読むのが妥当でしょう。
光通信グループだけが962円で売る理由
このTOBで珍しいのは、大株主である光通信グループ(18.11%)がTOBに応募せず、あとで一般株主より安い962円で会社に株を買い取らせる点です。流れは次のとおりです。
- 光通信グループのファンド(UH Partners 2 LPS・光通信KK LPS)が持つ株の大部分を、現物分配でHIKARI TSUSHIN INVESTMENTS OKINAWA(HTIO)に53,433,130株、光通信KKに4,704,019株(合わせて58,137,149株)集める。
- 株式併合の効力発生前に、レオパレス21が光通信KKの4,704,019株を962円で自己株式として取得する(自己株式取得(1))。
- 株式併合の効力発生の翌営業日以降、光通信が無議決権の種類株でレオパレス21に出資し、その資金でHTIOの株を併合比率で調整した962円相当で取得する(自己株式取得(2))。こうしてレオパレス21の株主はK891だけになる。
- その後、K891がレオパレス21を吸収合併する予定。
962円の根拠について、開示は次のように説明しています。融資するみずほ銀行とSBI新生銀行は、出資に加えてK891に約570億円の追加出資を求めている。そこで、光通信グループの持ち株が受け取る対価の合計(自己株式取得(1)(2)と、集約されずに株式併合で1,000円で現金化される分)が約570億円になるよう、962円に設定した――という説明です。
| 光通信グループの持ち株 | 株数 | 1株の対価 | 金額(筆者計算) |
|---|---|---|---|
| HTIO・光通信KKに集約し自己株式取得 | 58,137,149株 | 962円 | 約559.3億円 |
| 集約しない分(株式併合で現金化) | 1,051,051株 | 1,000円 | 約10.5億円 |
| 合計 | 59,188,200株 | ― | 約569.8億円(=約570億円) |
| 参考:全株を1,000円で売った場合 | 59,188,200株 | 1,000円 | 約591.9億円 |
集約しない分=UH Partners 2 LPSの保有50,581,700株−集約49,570,067株+光通信KK LPSの保有3,941,900株−集約3,863,063株−39,419株(筆者計算)。株数は2026年9月14日の開示による。差額=58,137,149株×38円≒22.1億円。
つまり光通信は、一般株主と同じ1,000円で売るより約22億円少ない対価を受け取り、その分を銀行が求める出資の原資に回す形です。開示は、962円をさらに下げると追加出資額を保てなくなり、借入れが減ってTOB価格と新株予約権の買付価格が下がりうるため、「一般株主の皆様の利益の最大化に資する」と説明しています。特別委員会は算定根拠の説明を繰り返し求めたうえで、「不合理なものではない」と判断しました。一般株主の立場から見れば、大株主が自分の取り分を削って一般株主の価格を支えた構図です。
追い風
レオパレス21にとっては、約54万戸の管理物件の入居者に光通信グループの電気・ガス・ネット回線・保険などを販売する「リスト提供型アライアンス」や、光通信の法人顧客・外国人労働者向けサービスを通じた入居者の獲得が、非公開化後の収益源として挙げられています。物件の約3分の2が法人の社宅利用です。
リスク要因
- 借入れの重さ:K891とK892のLBOローンは最大で合計2,760億円。非公開化後は、レオパレス21の稼ぐキャッシュでこの借入れを返していくことになります(K891は買収後にレオパレス21を吸収合併する予定)。
- 管理戸数の減少:管理戸数は2020年3月期の約57万戸から2026年3月期の約54万戸に減っています。オーナーとの関係改善策は、短期的には利益を圧迫する可能性があるとレオパレス21自身が認めています。
- 事業の整理:赤字が続くシルバー(介護)事業は日本革新投資に譲渡する予定で、2027年3月期第2四半期に連結で特別損失36.79億円を計上する見込みです。
ただし、これらは非公開化後の会社のリスクで、株式併合で1,000円を受け取る一般株主の受取額には影響しません。
3今後の株価インパクト ── 応募しなかった株主の3シナリオ
TOBが成立した今、レオパレス21の株を持っている人が受け取れる金額は、ほぼ1株1,000円に固定されました。開示によると、株式併合で生じた1株未満の端数は会社がまとめて売却し、その代金は「応募しなかった株主に交付される金額が、1,000円×持ち株数と同じになるよう」算定される予定です。2027年3月期の配当はありません(中間・期末とも無配の予想)。
強気・標準・弱気の3シナリオ
| シナリオ | 前提 | 1株の受取額 | 受け取る時期 |
|---|---|---|---|
| 標準 | 2027年1月頃を目途とする臨時株主総会で株式併合が可決。端数の売却について裁判所の許可を得て、現金が交付される | 1,000円 | 総会と併合の効力発生後(具体的な日程は今後公表) |
| 上振れ | 株式併合に反対する株主が裁判所に価格決定を申し立て、裁判所が1,000円より高い価格を認める | 1,000円超(参考:DCF法の上限は1,322〜1,806円) | 裁判の終結まで。年単位になりうる |
| 弱気 | 手続きが法令改正などで変わり、時期が遅れる | 1,000円(開示は、方法が変わっても1,000円×株数と同じになるよう算定するとしている) | 標準より遅れる |
筆者の整理。受取額と算定方法は光通信・K891の開始時の開示(2026年9月14日)による。上振れシナリオの参考値は図2の各DCF法レンジの上限で、裁判所の判断を予想するものではありません。
標準シナリオが結論です。買付者と光通信グループで議決権の81.45%を持つため、株式併合の議案はほぼ確実に可決されます。上振れシナリオの価格決定の申立ては、株式併合に反対した株主などに会社法で認められた権利です。ただ、独立した特別委員会の設置、3者の算定書、フェアネス・オピニオンの取得など公正性を担保する手続きを踏んだTOBでは、裁判所がTOB価格を公正な価格と認める考え方が2016年の最高裁決定(ジュピターテレコム事件)で示されています。費用と時間をかけても、受取額が増える保証はありません。
市場で売買するなら:残り幅はわずか
上場廃止までは市場で売買できます。とはいえ受取額が1,000円で決まっている以上、1,000円以上で買うと損が確定し、1,000円未満で買っても得られるのは差額だけです。たとえば受取りが2027年4月末になると仮定すると、次のようになります。
| 仮に買う株価 | 1,000円との差 | 利回り | 年率換算(約177日) |
|---|---|---|---|
| 990円 | 10円 | 1.01% | 約2.1% |
| 995円 | 5円 | 0.50% | 約1.0% |
| 998円 | 2円 | 0.20% | 約0.4% |
| 1,000円以上 | 0円以下 | 手数料の分だけ損 | |
筆者の試算。利回り=(1,000円−買値)÷買値。年率換算=利回り×365÷177(2026年11月4日から2027年4月30日までの177日で計算)。受取時期は筆者の仮定で、会社は日程を公表していません。売買手数料・税金は考慮していません。株価は記事作成時点で確認していないため、表の買値は例示です。
逆に、いま持っている人にとっては、市場で1,000円近くで売るのも、株式併合を待って1,000円を受け取るのも、金額の差はわずかです。すぐ現金が必要か、税金の扱い(譲渡損益の確定する年)をどうしたいかで選べばよいでしょう。税務の扱いは開示も「税理士等の専門家に確認を」としています。
注意すべきイベント
| 日付 | イベント |
|---|---|
| 2026年10月30日 | TOB終了。レオパレス21は同日「臨時株主総会招集のための基準日設定に関するお知らせ」を開示(表題のみ確認。基準日・総会日は本文で確認を) |
| 2026年11月6日 | 子会社のあすか少額短期保険の議決権50.0%(A種種類株式373株)を光通信系のインシュラントグループに譲渡(取締役構成から連結子会社のまま) |
| 2026年11月9日(月) | TOBの決済開始。K891・K892が親会社に、光通信が「その他の関係会社」に。千鳥合同会社は主要株主でなくなる |
| 2027年1月頃(目途) | 臨時株主総会。株式併合と定款変更(単元株式数の定めの廃止など)を決議 |
| 総会後 | 株式併合の効力発生、上場廃止、端数の代金(1株1,000円相当)の交付。光通信グループからの自己株式取得、K891による吸収合併 |
出典:レオパレス21「株式会社K891による当社の株券等に対する公開買付けの結果…に関するお知らせ」(2026年10月31日)、光通信・K891の開始時の開示(2026年9月14日)、レオパレス21の適時開示一覧(TDnet)。臨時株主総会の時期は9月14日時点の予定で、具体的な日程は会社の公表を確認してください。
ここでの受取時期や年率換算は筆者の仮定にもとづく試算で、手続きの日程によって変わります。株式の売却・保有の判断は、会社の開示を確かめたうえで、ご自身で行ってください。
4TOB銘柄に備える証券会社と関連記事
TOBに応募するには、原則として公開買付代理人の証券会社に口座が必要です。今回の代理人はSBI証券でした。ほかの証券会社で株を持っている場合は移管の手間と時間がかかるため、主なネット証券に口座を分けて持っておくと、TOBに遭遇したときに慌てずに済みます。
| 証券会社 | 国内株の売買手数料(ネット取引) | ひとこと |
|---|---|---|
| SBI証券 | 0円(電子交付などの条件あり) | 今回のTOBの公開買付代理人。TOBの代理人を務めることが多い |
| 楽天証券 | 0円(ゼロコース) | 楽天ポイントが貯まる・使える。単元未満株(かぶミニ)にも対応 |
| 松井証券 | 1日の約定代金50万円まで0円 | 少額の売買が多い人向け。サポート窓口が手厚い |
| マネックス証券 | 条件は公式サイトで確認 | 銘柄分析ツールで業績の推移を確かめやすい |
手数料はいずれも税込・ネット取引。条件やキャンペーンは頻繁に変わるため、口座開設前に各社の公式サイトで最新情報を確認してください。本記事に広告リンクは含みません。
TOB発表直後の株価の動きは「レオパレス21のTOB 株価が「相場」から切り離される二日間」、TOBプレミアムの考え方は「TOB価格はなぜ「51%増し」だったのか」で解説しています。レオパレス21の記事は銘柄ページに、TOB・M&Aの記事はシリーズ「M&A・TOBウォッチ」にまとめています。
まとめ ── 「成立するか」から「いつ1,000円になるか」へ
- ▸レオパレス21のTOBは成立。応募は207,044,870株(買付予定数の77.35%、下限の1.30倍)で、千鳥合同会社を除く一般株主の約72%が応募した。
- ▸K891(63.34%)と光通信グループ(18.11%)で議決権は81.45%。株式併合に必要な3分の2を上回り、非公開化は事実上決まった。
- ▸応募しなかった株は、2027年1月頃を目途とする臨時株主総会のあと、株式併合で1株1,000円の現金になる予定。2027年3月期は無配。
- ▸光通信グループは自分の持ち株を962円で売り、1,000円で売るより約22億円少ない対価で、銀行が求める約570億円の追加出資の原資をまかなう。
- ▸1,000円はみずほ証券・プルータスのDCF法レンジ内だが、買付者側SBI証券のDCF法の下限1,134円を下回る。価格決定の申立ては可能だが、受取額が増える保証はない。
- ▸結論:いま持っている株の価値はほぼ1,000円で固定。市場で売るか併合を待つかは、現金化の時期と税金の都合で選べばよい。
出典と注意
レオパレス21「株式会社K891による当社の株券等に対する公開買付けの結果並びに親会社、その他の関係会社、主要株主及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ並びに特定子会社の異動を伴う株式譲渡に関するお知らせの訂正」(2026年10月31日、K891の結果公表文を添付)https://webapi.yanoshin.jp/rd.php?https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261030561905.pdf/光通信「公開買付け開始時点では子会社である株式会社K891における株式会社レオパレス21(証券コード:8848)の株券等に対する公開買付けの結果及び子会社の異動(関連会社化)に関するお知らせ」(2026年10月31日、別紙「レオパレス21への共同投資について」)https://webapi.yanoshin.jp/rd.php?https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261029560129.pdf/光通信「公開買付け開始時点では子会社である株式会社K891における株式会社レオパレス21(証券コード:8848)の株券等に対する公開買付けの開始及び子会社の異動(関連会社化)に関するお知らせ」およびK891「…公開買付けの開始に関するお知らせ」(2026年9月14日、Yahoo!ファイナンス掲載の適時開示PDF)https://finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp/disclosure/20260914/20260914536244.pdf/レオパレス21の適時開示一覧(TDnet、やのしん API経由)。応募率、下限に対する倍率、買付総額、株主構成の割合、未応募株数、光通信グループの対価の内訳、受取りまでの利回りと年率換算は筆者の計算・仮定です。臨時株主総会の日程は2026年9月14日時点の予定です。本記事は情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。税務上の取扱いは税理士等の専門家にご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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本記事は情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。



