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ヒューマノイド90%中国製──本当に儲かるのは誰か?

🤖 中国ロボティクス — 投資テーマとしての全体像(2026年2月時点)


📊 現状:中国が市場を席巻

2025年に世界で販売されたヒューマノイドロボットのうち、約90%が中国製。世界販売トップ6社のうち6社がすべて中国企業というのが足元の状況です。

世界全体の出荷台数は2025年で1.3〜1.8万台。中国最大手のUnitreeは5,500台、2位のAgibot(上海)は5,168台を販売し、首位争いを繰り広げています。


🏛 なぜこんなに強いのか?「国策×産業基盤」の二刀流

中国の優位性の背景は「政策支援・公的投資・成熟したサプライチェーン・AIソフト/ハードの進化」の組み合わせにあります。

財政面では、中国の国家発展改革委員会(NDRC)がロボット・AI・先端技術に特化した国家ベンチャーキャピタルファンドを設立。地方政府と民間を合わせて20年間で約1兆元(約138兆円)を呼び込む計画です。

また、中国政府は2024〜2025年にかけてロボット産業への補助金・融資・税額控除・国家系VCなどを通じて200億ドル超を投入しており、国家ぐるみの産業育成が急ピッチで進んでいます。


🚀 2026年は「量産元年→商業化元年」へのシフト

UBTECHの副社長は「2026年はヒューマノイド産業の商業化にとって重要な年。スケーラブルで繰り返し使えるユースケースを確立しなければならない」と述べています。

業界は現在、「技術競争」から「製造競争・商業競争」という新たな段階に移行しており、投資家の視点も"期待感"から"受注確認・生産キャパ・技術ブレークスルー"という実績ベースに移りつつあります。 

コスト面でも急速な進歩があり、中国ロボティクス企業のコストは年間20〜30%のペースで低減が進んでいます。


🌍 グローバル展開:米国・中東市場へも進出開始

深圳のLimX Dynamicsは中東で初の海外投資家を確保し、2026年から同地域へのロボット出荷を開始。さらに米国でのビジネスパートナーを模索中で、中国ロボットが本格的に海外市場を狙い始めています。


⚠️ リスク:バブル懸念も現実

中国のNDRCはロボット企業の乱立と過剰投資について警戒感を示しており、実用化より先行した過度な期待がバブルを生む可能性を指摘しています。

現在、中国で稼働しているヒューマノイドロボット企業は約150社に上ります。 過当競争とコモディティ化のリスクは相当大きいといえます。


🇯🇵 日本株への波及:「部品で勝つ」構造

面白い逆説がここにあります。中国がロボットを作れば作るほど、日本の部品メーカーに恩恵が出る構造です。

TeslaがOptimusを量産しようと、中国のUBTECHが低価格ロボットを投入しようと、関節部分には日本製の精密減速機が必要。ヒューマノイドロボット市場が成長すればするほど、日本の部品メーカーに恩恵がもたらされる構造になっています。

関連する日本株の代表例としては:

  • ファナック(6954):産業用ロボット・NC装置で世界首位。NVIDIAとフィジカルAI実装を推進中。中国市場での需要増が業績をけん引
  • 安川電機(6506):サーボモーター世界首位、ヒューマノイド開発にも参入
  • ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324):波動歯車装置(精密減速機)で世界シェア50%
  • ナブテスコ(6268):産業用ロボット向け精密減速機で高シェア

💡 投資テーマとしての整理

視点内容
時間軸2026年は商業化元年、本格普及は2027年以降
中国直接投資Unitree(IPO準備中)、Agibot、UBTECHなど(主にHK株・未上場)
日本株経由ファナック、安川電機、ハーモニック・ドライブなど「部品で稼ぐ」
リスク乱立・バブル・地政学・輸出規制・外国チップへの依存

中国が「完成品」で勝負している横で、日本は「縁の下の力持ち」として着実に恩恵を受けるという構図は、投資ストーリーとして非常にわかりやすく、レポートのテーマとしても説得力があると思います。


※本情報は投資判断の参考情報であり、投資推奨ではありません。

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(出典:遠藤誉)
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…ボットを出荷している。世界の出荷台数ではAgibot(アジボット)とUnitree(ユニツリー)に次ぐ3位に位置し、Figure AI(フィギュアAI)、Agility…
(出典:Forbes JAPAN)

<ツイッターの反応>

前田謙一郎 Ken Maeda
@Kenmaeda77

今年の中国春節ガラで披露されたUnitreeロボットのダンス。ちょうど昨年もこれをポストしたが、昨年と今年を比較すると1年で驚くべき進化。 pic.x.com/QYCC8x3tEM

(出典 @Kenmaeda77)

ゆうたろ
@yutaro_ut_g

中国の人型ロボットの進化が止まらない。 精度もすごいし、何より芸術・伝統・スポーツとかは人間がやるから感動するものでAI(Phyical AI)に奪われるとは全く想像していなかった 動画内のロボット「Unitree G1」は業界内でも破格で$13,500(約250万円)なのえぐい youtube.com/watch?v=mUmlv8…

(出典 @yutaro_ut_g)

Claire Farron NO!DM!
@FarronClarie

unitreeのG1めちゃくちゃ進化が速い! pic.x.com/hrWauqXPOY

(出典 @FarronClarie)

ℚ(きゅう)
@Qman

今回のUnitreeの春節デモ、動きはかなりパルクールを入れてて、当然通常のアクションの動きもリアルになってて、今まではCGでやるにもモーションアクターとかをJACやトレーサーに依頼してたのが「完全に一発OKの動きを事前に作れる」ロボに代替されてしまうのだろうか。それ用の業者もできるよな当然。

(出典 @Qman)

荒井健一 AK
@aarai666

Unitreeが中国の紅白にあたる春節で披露したカンフーロボット、これ単なるダンスじゃなくて、裏側の制御技術が凄い。 独自開発の「ロボット群協調高速スケジューリングシステム」で、数十台規模のロボットをリアルタイム制御。 pic.x.com/an6NC63BSs

(出典 @aarai666)

イング
@ING_gurimore

だってUNITREEのロボットはリモコンなのは周知の事実だから そのロボットにはAIなんて搭載されていない これこそ本物の「リアル」 x.com/qz055957/statu…

(出典 @ING_gurimore)

酒本正夫
@SakemotoMasao

フォロワー紹介。中国でパンダが住んでるいるのは四川省。チベットではない。パンダと言えば四川省か成都。四川で大晦日にパンダの行進。中身は犬ロボット。犬ロボットのこんな使い方もある。犬ロボットメーカー、杭州宇樹科技有限公司(Hangzhou Unitree Robotics Co., Ltd.)。 x.com/swyxy4484/stat…

(出典 @SakemotoMasao)

安処
@Andokoro

今回踊ってるG1を使って料理や組み立ての開発をしてる人もいる。重要なのはUnitreeは「ヒューマノイドを使ってこういうタスクを行うAIを作りたい」人開発用に使う際のスタンダードだってこと。ロボット屋がアプリケーションまで一括でやるのは(見た目はいいけど)無理筋で、こっちが勝ち筋だと思う。 pic.x.com/zqAN9QibVC

(出典 @Andokoro)

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