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今週の決算ラッシュ|5月12〜15日 注目銘柄と見どころ完全まとめ【2026年3月期】

2026年3月期 決算特集

今週の決算ラッシュ展望

5月12日〜15日|316→472→688→686社、週を追うごとに加速する"決算の山"

2026年5月12日
決算分析
日本株
週間展望

2026年3月期の決算シーズンが最終盤を迎えた。今週(5月12日〜15日)は東証上場企業の約1,800社超が本決算を発表する、文字通りの"決算ラッシュ"週となる。三菱重工業、ソフトバンクグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループなど、それぞれのセクターを代表する銘柄が出揃い、相場全体の地合いに影響を与える可能性がある。本稿では各日の注目銘柄と、押さえておくべき見どころをまとめる。

5月12日(月)
309

5月13日(火)
472

5月14日(水)🔥 ピーク
688

5月15日(木)
686

📌 今期決算を読む3つのキーポイント
💱
円安の恩恵と限界
今期の想定為替は各社150円前後が多いが、実勢は140円台後半で推移。輸出企業の上ぶれ余地と来期の為替前提に注目。

🛃
米国関税の影響度
IEEPA関税無効後も通商法122条による10%追加関税が継続中(7/24期限)。自動車・電機の来期ガイダンスに要注意。

🤖
AI投資需要の継続性
データセンター・半導体・光ファイバー需要は高止まり。AI関連企業の受注残と来期見通しが株価判断の軸となる。



DAY 01
5月12日(月)
309社発表予定

7011
三菱重工業
防衛・エネルギー
決算説明会 13:30〜

🎯 注目ポイント

2026年3月期通期は純利益2,600億円(前期比+6%)と過去最高益となる見通しが2月時点で示されている。受注残は防衛・ガスタービン向けの旺盛な需要により前期比5%増の6兆7,000億円への上方修正が既に発表済み。今回の本決算で焦点となるのは、①2027年3月期の利益ガイダンス、②防衛費増額の受注寄与度、③エネルギー事業(LNG・ガスタービン)の中東地政学リスクへの耐性の3点だ。

6兆7,000億円
受注高見通し

2,600億円
純利益(過去最高)

+16%
事業利益増益率

⚠️ 要注意:来期の防衛受注ペースと、ガスタービン輸出の中東向け売上が来期ガイダンスに与える影響に注視。

5801
古河電気工業
AI・インフラ

🎯 注目ポイント

AIデータセンター向け光ファイバー需要の急拡大を背景に、2026年3月期第1四半期は売上高が前年同期比+7.4%増、営業利益は+139.8%増と大幅増益で着地した実績を持つ。4月には世界最高クラスの超多心光ファイバーケーブルの量産を開始し、専用工場の新設で生産能力を従来比2倍以上に拡大。来期ガイダンスで「AI需要の継続性」をどう見込むかが株価の方向性を決める。

+139.8%
Q1営業利益増益率

2倍以上
光ファイバー生産能力

4万円超
4月の上場来高値水準

⚠️ 要注意:銅価格の動向と、データセンター投資計画の来期継続性が下振れリスク。

5月12日 その他注目銘柄
4911資生堂中国市場回復度とコスト削減効果に注目
4901富士フイルム半導体材料・医療AI部門の成長継続性
3436SUMCOシリコンウェーハ需給と在庫調整の出口
7269スズキインド市場の成長とEV戦略への言及



DAY 02
5月13日(火)
472社発表予定

9984
ソフトバンクグループ
AI投資
★ 最注目

🎯 注目ポイント

AI関連株として個人投資家の注目度が最も高い銘柄。最大の焦点はARM Holdings(アーム)の業績寄与と株価前提の変化だ。また、孫正義氏がトランプ政権への対米投資として表明した1,000億ドルの投資コミットメントの進捗にも市場は注目。Vision Fund 2の評価損益改善がどこまで進んでいるかが、純資産価値(NAV)に直結する。今週の決算の中で最も市場インパクトが大きい発表の一つ。

📌 ARMの状況

ARM株はAIインフラ需要の拡大を背景に2026年に入っても高値圏を維持。SBGの持分比率は約90%で、ARM株価1%の変動がSBGのNAVに数千億円規模の影響を与える。孫氏が描く「AIエネルギー革命」への言及があるかも注目ポイントだ。

⚠️ 要注意:NAVと株価のディスカウント率(現在30〜40%程度)が縮小するかどうか。Vision Fund全体の評価額に影響する非上場AI企業の動向にも着目。

3099
三越伊勢丹HD
インバウンド消費

🎯 注目ポイント

円安継続によるインバウンド消費(特に富裕層向けラグジュアリー品)の好調が続く中、今期の業績は高水準で着地する見通し。来期の見通しとして「来訪者数の持続性」と「国内高額消費の底堅さ」をどう提示するかがポイント。また、百貨店業界全体の構造改革(EC強化・外商深耕)の進捗にも注目が集まる。

5月13日 その他注目銘柄
1605INPEX原油・LNG価格と中東情勢の影響度
5802住友電工ワイヤーハーネスの自動車向け需要回復
5253カバーVTuber海外展開の収益化進捗
7267ホンダ米国関税影響の定量開示と日産統合交渉の現況



DAY 03 🔥 ピーク
5月14日(水)
688社発表予定(今週最多)

5803
フジクラ
AI・データセンター
★ 最注目

🎯 注目ポイント

AIデータセンター向け高速光ケーブル「CPO(共同パッケージ光)」で世界シェアトップを走るフジクラは、今期の最大注目銘柄の一つ。直近四半期まで受注残は積み上がっており、今期通期の業績は大幅増益が市場コンセンサス。焦点は「来期も増益継続できるか」だ。NvidiaやAWSが発表した2026〜2027年のデータセンター投資計画が追い風になる一方で、競合他社の追い上げや生産能力の制約が懸念材料となる。

📌 CPO(共同パッケージ光)とは

次世代AIサーバー内でGPUとネットワークスイッチを光通信で直結する技術。従来の銅配線より消費電力を大幅に削減でき、超高密度AIクラスターに不可欠。フジクラはこの分野でいち早く量産体制を確立しており、同社株はCPO関連の代表銘柄として位置づけられている。

⚠️ 要注意:受注残の積み増しが継続しているかどうかが来期見通しの信憑性を左右する。

5月14日 その他注目銘柄(688社、今週ピーク)
6762TDKEV・AI向け電子部品の需要動向
7270SUBARU北米市場の販売動向と関税影響
9613NTTデータGAI・クラウド移行案件の受注拡大
4523エーザイアルツハイマー薬「レケンビ」の米国売上進捗



DAY 04
5月15日(木)
686社発表予定 / 決算ラッシュ最終日

8306
三菱UFJフィナンシャル・グループ
メガバンク
★ 週の締め

🎯 注目ポイント

決算ラッシュの最後を締めくくるのが国内最大のメガバンク。日銀の金融政策正常化(利上げ)の恩恵で、今期の収益環境は好転しており、純利益は前期比で増益基調が続いている。市場の最大の関心は2027年3月期の利益ガイダンス自社株買い・増配の有無だ。また、米国関税によるグローバル景気減速リスクが与信コストに与える影響も精査される。決算説明会は5月15日(金)18:30よりオンライン配信予定。

日銀利上げ
預貸金利ざや改善

増配観測
高配当投資家が注目

18:30〜
ネットコンファレンス

⚠️ 要注意:米中関税や地政学リスクを背景とした与信コスト増加の懸念と、グローバル事業(モルガンスタンレー持分等)の業績動向。

5月15日 その他注目銘柄(決算ラッシュ最終日)
8316三井住友FGMUFGと同日決算、利上げ恩恵の程度を比較
8411みずほFG3メガバンク横並び比較の最終確認
6981村田製作所MLCC需要とスマホ向け回復の確認
6857アドバンテストHBMテスター需要の継続性



テーマ別 今週の注目ポイント整理

🤖
AI・光インフラ
古河電工(5801)/フジクラ(5803)
データセンター向け超多心光ファイバーとCPOケーブルの需要は構造的成長局面。来期ガイダンスで「AIバブル」か「長期需要」かが問われる。

🛡️
防衛・エネルギー
三菱重工(7011)/INPEX(1605)
防衛費増額の恩恵とガスタービン受注急増が追い風。イラン・中東情勢の動向が来期の地政学プレミアムを左右する。

🏦
メガバンク・金融
三菱UFJ(8306)/三井住友(8316)
日銀利上げサイクルで預貸金利ざやが改善。自社株買い・増配の規模が高配当投資家の資金移動を誘発する可能性。

🛍️
インバウンド消費
三越伊勢丹(3099)
円安継続で富裕層インバウンド消費は好調。来期の旅行者数見通しと高額品の国内消費動向がカギ。

🚗
自動車・輸送機器
ホンダ(7267)/スズキ(7269)/SUBARU(7270)
通商法122条の10%関税と自動車15%関税が来期業績を直撃。関税コストの定量開示が株価変動の引き金となりやすい。

💹
AI投資持株
ソフトバンクG(9984)
ARMのAI向けチップ需要とVision Fund評価額が焦点。孫正義氏の「対米投資1,000億ドル」の進捗開示が最大のサプライズ要因。

今週の決算を見るうえでの総括

今週の決算ラッシュは単なる「数字の確認」にとどまらない。米国の通商法122条関税(7月24日期限)と日銀の追加利上げ観測を背景に、各社の来期(2027年3月期)ガイダンスこそが市場の最大の関心事だ。特に輸出比率の高い自動車・電機セクターでは、関税コストをどの程度織り込むかによって来期予想が大きくぶれる可能性がある。

一方でAI・光インフラ関連の古河電工・フジクラについては、来期も高水準の受注残が維持されるかどうかが「テーマ株から実力株へ」の転換点を示す試金石となる。ソフトバンクグループのARMガイダンスと合わせて、今週は日本株全体の2027年度業績予想の「標準値」が形成される重要な一週間だ。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

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