制度・暮らし 5/6制度・暮らし
オルカン+S&P500+FANG+は本当に分散投資? 隠れた銘柄重複と「AI株50%暴落」で300万円がいくらになるかを試算【2026年10月】

オルカン+S&P500+FANG+は本当に分散投資? 隠れた銘柄重複と「AI株50%暴落」で300万円がいくらになるかを試算【2026年10月】

Xでシェア

この記事のポイント

  • 結論:オルカン・S&P500・NASDAQ100・FANG+を4本均等に持つと、上位10社への集中度は約51%、広義のAI関連株は約42%。オルカン一本(約25%・約21%)の2倍前後に集中する(上位銘柄の公表比率から数えた下限値)。
  • NVIDIA・Apple・Microsoft・Alphabet・Amazon・Meta・Broadcom・Micronの8社は4本すべてで上位10社。300万円のうちNVIDIAへの投資額はオルカン一本で約15万円、4本均等で約23万円、テック重点で約26万円。
  • 仮に「AI株−50%・その他−15%・円高10%」が同時に起きると、300万円はオルカン一本で約211万円、4本均等で約190万円、テック重点で約185万円。逆に「AI株+50%・その他+15%・円安10%」なら、オルカン一本で約402万円、テック重点で約434万円(どちらも予測ではなく仮定の試算)。
  • 重複そのものは悪ではない。米国大型テックを厚く持つ意図があるなら合理的。避けたいのは「分散したつもり」で集中していること。
  • オルカンの上位10銘柄25.4%MSCI ACWI・9/30時点
  • S&P500の上位10銘柄38.6%10/10時点
  • NASDAQ100の上位10銘柄46.9%連動ETF・10/14時点
  • FANG+の構成10社×10%四半期ごとに均等へ戻す

14本買っても中身は1本分? ── 比べるのは「本数」ではなく「中身」

「オルカン、S&P500、NASDAQ100、FANG+を1本ずつ持てば、4重に分散できている」。新NISAで投資信託を組み合わせるとき、こう考える人は少なくありません。

ところが、ファンドの名前や連動する指数が違っても、中に入っている会社はかなり重なっています。NVIDIA、Apple、Microsoft、Amazon、Alphabet(Google)、Meta、Broadcom、Micron。この8社は、4本すべてで上位10社に入っています。4本に分けて買うと、同じ会社を4つのルートから買い増していることになります。

この記事では、各指数の公表データから「最終的にどの会社に何%(何万円)投資しているか」を計算し、そのうえで「AI関連株が50%下がったら300万円がいくらになるか」を試算します。

この記事の「AIバブル崩壊」は予測ではありません。自分の資産がどのくらいの下げに耐えられるかを測るための、仮のストレステストです。

比較する4本と、使ったデータ

ファンドの例連動する指数構成比率に使ったデータ基準日
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)MSCI ACWI(配当込み、円換算)MSCI 公式ファクトシートの上位10銘柄2026/9/30
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)S&P500(配当込み、円換算)指数の構成比率(データ会社の集計)2026/10/10
NASDAQ100連動型の投信NASDAQ100連動ETF(Invesco QQQ)の保有比率2026/10/14
iFreeNEXT FANG+インデックスNYSE FANG+指数のルール(10社を各10%)と ICE 公式の構成銘柄9/18リバランス後

投資信託は現金や先物も持つため、ファンドの比率は指数の比率とわずかにずれます。ここでは各ファンドの中身を指数の構成比率で代用しています。基準日も指数ごとに数日〜2週間ずれています。公開されている上位10銘柄だけを使うので、それより下の銘柄の重なりは数えていません。

2「隠れた重複」を数字で見る

まずは4本の上位銘柄を横に並べます。Alphabet はクラスA(GOOGL)とクラスC(GOOG)の2種類の株が別々に組み入れられているので、会社単位にまとめています。色が濃いほど比率が高い会社です。

会社オルカンS&P500NASDAQ100FANG+
NVIDIA5.11%7.78%8.30%10%
Apple4.76%6.91%7.50%10%
Microsoft3.52%5.59%6.08%10%
Alphabet(A+C)3.52%5.60%6.04%10%
Amazon2.35%3.98%4.20%10%
Meta1.55%2.57%3.42%10%
Broadcom1.55%2.43%2.53%10%
Micron1.17%1.63%4.48%10%
TSMC1.87%―――
Tesla10位圏外2.13%2.97%―
AMD10位圏外10位圏外4.11%―
Netflix・Palantir10位圏外10位圏外10位圏外各10%
上位10銘柄の合計25.4%38.6%46.9%100%

表1:各指数の上位銘柄(会社単位)。オルカン=MSCI ACWI(9/30)、S&P500=指数の構成比率(10/10)、NASDAQ100=Invesco QQQ の保有比率(10/14、Morningstar)、FANG+=9/18のリバランス時点の均等比率。NASDAQ100の上位10銘柄の合計は Alphabet を2銘柄と数えた値です。「―」はその指数に入っていない会社、「10位圏外」は比率が公開データからわからない会社です。

表を見ると、重なり方がよくわかります。

  • FANG+の10社のうち8社は、オルカン・S&P500・NASDAQ100でも上位10社に入っている
  • オルカンは世界の約2,400社に投資しますが、上位10社の顔ぶれはTSMC(台湾)以外すべて米国の大型テック
  • 同じ会社でも、指数によって比率は2倍近く違う(NVIDIA:オルカン5.11% → FANG+10%)

2本のファンドはどのくらい重なっている?

2本のファンドの重なり具合は、共通する会社ごとに「小さいほうの比率」を足すと測れます(重複率)。たとえばNVIDIAならオルカン5.11%とS&P500 7.78%のうち、小さい5.11%が「両方に共通している分」です。

重複率 = Σ min(ファンドAでの比率, ファンドBでの比率)
組み合わせ上位銘柄だけで数えた重複率読み方
オルカン × S&P50023.5%以上S&P500の銘柄の大半はオルカンにも入っているので、全銘柄で数えれば重なりはもっと大きい
S&P500 × NASDAQ10038.6%以上上位10社がほぼ同じ顔ぶれ
NASDAQ100 × FANG+42.6%以上FANG+の8社分がNASDAQ100の上位と重なる
オルカン × FANG+23.5%以上オルカンの上位8社がそのままFANG+に入っている

表2:表1の比率から筆者が計算。10位より下の銘柄の重なりは数えていないため、すべて「少なくともこれだけ重なっている」という下限の値です。全銘柄の構成比率が手に入れば正確な重複率を計算できます。

3同じ300万円でも、組み合わせで「中身」はこう変わる

次に、300万円を4つの組み合わせで持った場合を比べます。比率は比較のための仮の設定です。

ポートフォリオオルカンS&P500NASDAQ100FANG+
A:全世界株一本100%―――
B:オルカン+米国株50%50%――
C:人気ファンド4本均等25%25%25%25%
D:テック重点―25%50%25%

ある会社への実質的な投資額は、ファンドごとの「投資額 × その会社の比率」を足せば出せます。

会社Xへの実質投資額 = Σ(ファンドへの投資額 × ファンド内の会社Xの比率)
例:C の NVIDIA = 75万円×5.11%+75万円×7.78%+75万円×8.30%+75万円×10% ≒ 23.4万円
300万円のうちNVIDIAに入っている金額(万円)NVIDIAの実質保有額A 全世界株一本15.3万円B オルカン+S&P50019.3万円C 4本均等23.4万円D テック重点25.8万円オルカン5.11%・S&P500 7.78%・NASDAQ100 8.30%・FANG+ 10%で計算
300万円のうちNVIDIAに入っている金額(万円)NVIDIAの実質保有額A 全世界株一本15.3万円B オルカン+S&P50019.3万円C 4本均等23.4万円D テック重点25.8万円オルカン5.11%・S&P500 7.78%・NASDAQ100 8.30%・FANG+ 10%で計算
図1:300万円のうちNVIDIAに入っている金額。表1の比率から筆者が計算(実測された比率から計算した値)。

オルカン一本でも、NVIDIAには約15万円入っています。4本均等にすると約23万円、テック重点では約26万円です。ファンドの本数を増やすほど、NVIDIAへの投資額はむしろ増えています。

上位5社・10社への集中度と「実効銘柄数」

集中の度合いは、次の3つの数字で比べられます。

  • 上位5社・10社の集中度:ポートフォリオ全体で比率が大きい順に5社・10社を足したもの
  • HHI(ハーフィンダール指数):会社ごとの比率(小数)を2乗して足したもの。大きいほど集中している
  • 実効銘柄数:1 ÷ HHI。「同じ比率で何社持っているのと同じか」の目安。FANG+は10社を各10%なので、HHIは0.1、実効銘柄数はちょうど10社
ポートフォリオ見かけのファンド数上位5社上位10社実効銘柄数
A:全世界株一本1本19.3%25.4%約113社以下
B:オルカン+米国株2本24.6%32.0%約72社以下
C:人気ファンド4本均等4本32.8%50.6%約34社以下
D:テック重点3本36.0%55.4%約28社以下

表3:表1の比率から筆者が計算。上位5社・10社は公開データにある会社だけで数えた下限値。実効銘柄数は上位銘柄だけでHHIを計算した上限値で、残りの銘柄を加えると実効銘柄数はさらに少なくなります。

ファンドの数は1本→4本に増えたのに、実効銘柄数は約113社分から約34社分へと3分の1以下に減りました。オルカンだけで約2,400社に投資しているのに、FANG+やNASDAQ100を足すと、ポートフォリオは「数十社に集中投資しているのと同じ」状態に近づきます。

4「AI関連株」はどこまで? ── 定義を2つに分ける

「AI関連株」の範囲は人によって違い、どこで線を引くかで結果が大きく変わります。そこで、この記事では2つの定義で計算します。

分類含める会社(上位銘柄のうち)考え方
狭義:AIインフラNVIDIA、Broadcom、TSMC、Micron、AMDGPU・AI向け半導体・メモリ・受託製造など、AI向けの設備投資が直接売上になる会社
広義:AI関連狭義+Microsoft、Alphabet、Amazon、Meta、Palantirクラウド・AIの基盤モデル・AIサービスを担い、AIへの巨額投資が株価の前提になっている会社
別枠(含めない)Apple、Tesla、NetflixAIの影響は受けるが、AI以外の事業の比重が大きい

注意したいのは、「AI関連株の比率」と「売上のうちAIが占める割合」は別物だということです。Microsoft や Amazon の売上はAIだけではありません。ここでの比率は「AIへの期待で株価が大きく動きやすい会社に、どれだけお金が入っているか」の目安です。

組み合わせ別のAI関連株の比率(%)狭義(半導体など)広義(+クラウド・AI基盤)A 全世界株一本9.7%20.6%B オルカン+S&P50010.8%25.1%C 4本均等17.7%42.3%D テック重点20.2%47.0%上位銘柄の公表比率だけで数えた下限値(それ以外のAI関連企業は含まない)
組み合わせ別のAI関連株の比率(%)狭義(半導体など)広義(+クラウド・AI基盤)A 全世界株一本9.7%20.6%B オルカン+S&P50010.8%25.1%C 4本均等17.7%42.3%D テック重点20.2%47.0%上位銘柄の公表比率だけで数えた下限値
図2:組み合わせ別のAI関連株の比率。表1の比率から筆者が計算。上位10銘柄に入らないAI関連企業(ASML、オラクル、東京エレクトロンなど)は数えていないので、実際の比率はこれより高くなります。

広義で見ると、オルカン一本では約21%ですが、4本均等では約42%、テック重点では約47%とオルカン一本の2倍以上になります。FANG+だけを見ると、10社のうち8社が広義のAI関連(80%)です。

5仮想「AIバブル崩壊」ストレステスト ── 300万円はいくらになる?

ここからは仮定を置いたシミュレーションです。実際に起きると予測しているわけではありません。

シナリオAI関連株その他の株為替
①AI株だけ調整−30%0%変化なし
②AI株が急落−50%0%変化なし
③市場全体に波及−50%−15%変化なし
④円高も同時に進む−50%−15%外貨建て資産が円換算で−10%
推定下落率 = AI関連株の比率 × AI株の下落率 + その他の株の比率 × その他の下落率
④は外貨建て部分に(1−10%)を掛ける:(1+株の下落率)×(1−10%)−1

①〜③は単純な掛け算と足し算です。④の円高は、株の下落に掛け算で重ねます(−50%と−10%を足して−60%にはしません。0.5×0.9=0.45で−55%)。オルカンの日本株(8月末の月報で約5%)は為替の影響を受けない円建て資産として扱い、ほかはすべて為替ヘッジなしの外貨建てとしています。

ポートフォリオ(広義AI比率)①②③④
A:全世界株一本(20.6%)281.4万円269.0万円233.3万円211.3万円
B:オルカン+米国株(25.1%)277.4万円262.3万円228.6万円206.4万円
C:4本均等(42.3%)261.9万円236.5万円210.5万円189.8万円
D:テック重点(47.0%)257.7万円229.5万円205.7万円185.1万円

表4:300万円の試算後の残高(広義のAI関連株比率で計算)。比率は表1から計算した下限値なので、実際の下げはこれより大きくなる可能性があります。狭義(A 9.7%〜D 20.2%)で計算すると、シナリオ②の残高は A 285.4万円/B 283.8万円/C 273.4万円/D 269.7万円です。

シナリオ②(AI株だけ−50%)では、オルカン一本の下げは約31万円ですが、4本均等は約64万円、テック重点は約71万円と2倍以上の差がつきます。市場全体と円高まで重なるシナリオ④では、テック重点は300万円が約185万円になり、オルカン一本との差は約26万円です。

この試算は「ある日いっせいに下がったら」という一度きりの計算です。実際の相場では、会社ごとの下げ方の違い、指数の銘柄入れ替え、FANG+の均等化リバランス、資金の流出入などで結果は変わります。

逆に、AIブームが続いたら? ── 上昇シナリオ

同じ計算は上昇局面にもそのまま使えます。下落シナリオの符号をひっくり返して、「AI株がさらに上がったら300万円はいくらになるか」を試算してみます。こちらも予測ではなく仮定です。

上昇シナリオAI関連株その他の株為替
①AI株が続伸+30%0%変化なし
②AI株が急騰+50%0%変化なし
③市場全体が上昇+50%+15%変化なし
④円安も追い風+50%+15%外貨建て資産が円換算で+10%
ポートフォリオ(広義AI比率)①②③④
A:全世界株一本(20.6%)318.5万円330.9万円366.6万円401.6万円
B:オルカン+米国株(25.1%)322.6万円337.6万円371.4万円407.6万円
C:4本均等(42.3%)338.1万円363.4万円389.4万円427.9万円
D:テック重点(47.0%)342.3万円370.5万円394.3万円433.8万円

表5:300万円の試算後の残高(広義のAI関連株比率で計算)。計算方法は表4と同じで、④の円安は外貨建て部分に(1+10%)を掛けています。

AI株が50%上がるシナリオ②では、オルカン一本の増加は約31万円ですが、4本均等は約63万円、テック重点は約71万円と、こちらも2倍以上の差がつきます。市場全体の上昇と円安まで重なるシナリオ④なら、テック重点の300万円は約434万円。オルカン一本(約402万円)より約32万円多くなります。

300万円の振れ幅(下落④ ⇔ 上昇④、万円)下落④上昇④元本300万円A 全世界株一本211.3401.6B オルカン+S&P500206.4407.6C 4本均等189.8427.9D テック重点185.1433.8
300万円の振れ幅(下落④ ⇔ 上昇④、万円)下落④上昇④元本300万円A 全世界株一本211.3401.6B オルカン+S&P500206.4407.6C 4本均等189.8427.9D テック重点185.1433.8
図3:下落シナリオ④(AI株−50%・その他−15%・円高10%)と上昇シナリオ④(AI株+50%・その他+15%・円安10%)での300万円の残高。筆者の試算で、予測ではありません。

図3のとおり、AI比率が高い組み合わせほど、上にも下にも大きく振れます。テック重点は最大で約134万円増える代わりに、最大で約115万円減る可能性もある組み合わせです。オルカン一本はそれぞれ約102万円と約89万円で、振れ幅がひと回り小さくなります。

つまり、下げに強い組み合わせは、上げで取り残される組み合わせでもあります。どちらが正しいかではなく、「自分はどちらのリスクを取るのか」を決めることが大切です。

6見落としやすい5つの論点

論点ポイント
重複=悪ではない「オルカン+S&P500」は、米国大型株を意図して厚くする戦略としては成り立つ。問題は「分散したつもり」で集中していること
銘柄の重なりと値動きの連動は別重なっていない会社同士でも、同じ材料でいっしょに下がることはある。最大下落率や相関も合わせて見たい
FANG+の中身は変わる3・6・9・12月に銘柄の見直しと10%への均等化がある。2026年9月の見直しでは入れ替えなし
「一斉に50%」は強い仮定「AI企業が50%下がる」ことと「AI関連企業がそろって50%下がる」ことは違う。実際は会社ごとに下げ幅がばらつく
トレードオフがある低コスト・分散・期待リターン・下げへの強さを全部同時に最大にはできない。過去の成績も仮のシナリオも将来を保証しない

AIインフラ企業の財務の危うさはコアウィーブ・ショックの記事で、AI投資の伸びが鈍ったときのリスクはAI capexのピークアウトの記事で取り上げています。

7投資信託を組み合わせるなら ── 証券会社と関連記事

今回の4本は、多くのネット証券でNISAのつみたて投資枠・成長投資枠を使って買えます(取扱いと対象の枠は各社で確認してください)。まずは今持っているファンドの月報で上位10銘柄を確認し、表1と同じように並べてみることから始めるのがおすすめです。

証券会社米国株の売買手数料ひとこと
SBI証券約定代金の0.495%(上限22ドル)投信の品ぞろえが豊富。NISA対応
楽天証券約定代金の0.495%(上限22ドル)楽天ポイントが貯まる・使える
マネックス証券約定代金の0.495%(上限22ドル)投信の組入銘柄など、ファンド情報のページが見やすい
松井証券約定代金の0.495%(上限22ドル)電話サポートが手厚い

手数料は税込。2026年6月時点の各社公表・比較サイトの情報をもとに作成しています。手数料やキャンペーンは頻繁に変わるため、口座開設前に各社の公式サイトで最新情報を確認してください。

NISAの仕組みはNISAの基本と2027年からの改正の記事、信託報酬0%のオルカンについてはSBI証券「ゼロカン」の記事にまとめています。本文に出てきた会社の記事は銘柄ページから:NVIDIA/TSMC/マイクロン/パランティア。AI投資の期待と実態のずれは、シリーズ「AI熱狂の光と影」で継続して追っています。

まとめ ── ファンドの数ではなく「何を何%持っているか」

  • ▸NVIDIA・Apple・Microsoft・Alphabet・Amazon・Meta・Broadcom・Micron の8社は、オルカン・S&P500・NASDAQ100・FANG+の4本すべてで上位10社に入っている。
  • ▸4本均等に持つと、上位10社への集中度は約51%、実効銘柄数は約34社分以下。オルカン一本(約25%・約113社分以下)より大きく集中する。
  • ▸300万円のうちNVIDIAへの投資額は、オルカン一本で約15万円、4本均等で約23万円、テック重点で約26万円。
  • ▸仮に「AI株−50%・その他−15%・円高10%」が同時に起きると、オルカン一本は約211万円、4本均等は約190万円、テック重点は約185万円(予測ではなく試算)。
  • ▸逆に「AI株+50%・その他+15%・円安10%」なら、オルカン一本は約402万円、テック重点は約434万円。AI比率が高いほど、上にも下にも大きく振れる。
  • ▸結論:AIに強気なら集中も選択肢。ただし「分散のつもり」で集中しているなら、許容できる下げ幅を先に決めておく。分散が目的なら、人気ファンドを足すより、今の資産と重ならない投資先を探す。

あなたの投資信託、実はNVIDIAに何万円入っていますか? 月報の上位10銘柄を並べるだけで、答えはすぐに出ます。

出典と注意

MSCI「MSCI ACWI Index」ファクトシート・指数ページ(2026年9月30日時点の上位10銘柄、構成銘柄数2,414、情報技術セクター33.21%)、ICE「NYSE FANG+ Index」指数ページ・算出ルール(構成銘柄と四半期ごとの均等化)、大和アセットマネジメント「iFreeNEXT FANG+インデックス」のお知らせ(2026年9月の定期見直しで入れ替えなし)、Morningstar・Robinhood(Invesco QQQ の保有比率、2026年10月14日時点)、History of Market(S&P500の構成比率、2026年10月10日時点のデータ)、SBI証券 投資情報メディア(オルカンの8月末の月報にもとづく米国比率62.8%・国内株式約5%)の各情報。投資信託の比率は指数の比率で代用しており、各ファンドの月報の数値とは異なります。基準日は指数ごとに異なります。重複率・実効銘柄数・実質保有額・AI関連株比率・ストレステストはすべて筆者の計算で、上位銘柄の公開データだけを使った近似です。AI関連株の分類は筆者の判断によるものです。シナリオは仮定であり、将来の値動きを予測するものではありません。記載内容は2026年10月16日時点の情報に基づきます。特定の銘柄・ファンドの売買を勧めるものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

制度・暮らしを全部読む

関連記事

この記事を書いた人

睦月六弦

ITエンジニア × 長期投資家

投資歴は約10年。FXや信用取引など短期売買での失敗を経て、現在は個別株とインデックス投資を中心に、長期保有を基本とした運用を続けています。本業のITエンジニアの仕事柄、数字やデータから「なぜそうなるのか」を考えるのが好きです。

「上がる・下がる」だけでなく、なぜ動いたのか、そのニュースが企業や投資にどうつながるのかを、決算・金利・為替などの数字や一次情報をもとに読み解いています。

本記事は情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。